Hikidashi Trick

Hikidashi Trick(ヒキダシトリック)の活動や作品について、少しずつ記録していこうと考えています。主にボードゲームを制作しております。

「GUILD STACK -Medieval Europe-」、後手プレイヤーの対処法

今回は、「GUILD STACK -Medieval Europe-」において、ゲーム開始時に後手のプレイヤー(特に3番手、4番手)が、どのようにこのゲームを進めていくべきかを少し書きたいと思います。

このゲームでは、後手のプレイヤーは先手のプレイヤーに比べて不利になります。
その大きな理由は、「雇用したい職業が先に雇用されてしまう」からだといえるでしょう。

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基本的は、発明チップを獲得できる職業カードを雇用して、獲得した発明チップで手番を繰り上げていきます。
しかし、そうした職業カードを、先手に次々と雇用されてしまうと、後手のプレイヤーは、ゲーム開始時から後手のままになるでしょう。

しかし、ゲーム開始時から必要な対処をおこなっていると、終始後手のままでも勝利をつかむことは可能です。
ここでは、そのための対処法を3つのポイントにわけて紹介したいとおもいます。

 



ポイント1 後手プレイヤーのゲーム開始直後の2ターン。同色施設を2つ、土地ボード1枚に配置する。

後手のプレイヤーは、ゲーム開始直後の2ターンで、同じ施設チップを土地ボード1枚に配置しましょう。

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これは、雇用コストが同色施設x3の職業カードを、誰よりもはやく雇用するためです。

ゲーム開始後の2回の手番で、自分の土地ボード1枚に、同色施設を2つ建設しておくと、誰よりもはやく高コストの職業を雇用できる準備が整います。

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おすすめは、やはり得点源になるARCHITECTや、戦争チップを取り除く力を持つKNIGHTになります。
この職業カードを雇用することは、戦争対処法にも繋がります。





ポイント2 先手とかぶらない職業雇用を狙う。

後手にとって最も大切なことは、序盤に先手と違う職業を狙いにいくことです。
同色施設x3の職業カードは5種類あるので、かぶらないようにすることは十分可能です。


しかし、ポイント1を行ったとしても、なかなか狙いの職業カードが巡ってこないと、先手もその職業カードに必要な雇用コストを揃えてしまう場合があります。その場合は、雇用コストが4以上必要なカードを雇用する準備を行いましょう。
どの職業カードを狙うかは、先手とかぶらないように意識して施設を選びます。

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上図にあげられる職業カードを雇用する準備として、
同色施設が2つ以上必要なものは、
MONK・・・「工房」x2
FORTUNE-TELLER・・・「研究所」x2
CHEF・・・「農村」x2
なので、このあたりの施設を建てておくと有効かもしれません。
「工房」だとJEWELLER、「研究所」だとASSASSINに目標を変えることもできます。

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いずれのカードも雇用できない場合は、自分の特殊職業カードを雇用することをおすすめします。特殊職業カードは非常に強力なカードばかりなので、はやめに雇用すると有利に働きます。
こうした職業カードを雇用できた場合、戦争を仕掛けられた場合は、躊躇なく戦争対処法に移りましょう。





ポイント3 先手と反対の戦法を意識する。

ゲーム序盤では、ポイント1のように準備していた場合に、狙った職業カードを雇用することができます。
しかし、ポイント1の戦法を先手が行う場合もあります。その場合、本来先手が行う戦法を後手が代わりに行いましょう。

<例>

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先手が「城塞」建設で戦争準備 ----> 後手は戦争対処法
先手が「研究所」建設で発明準備 ----> 後手は先手とかぶらない職業雇用
先手が「都市」「工房」「農村」建設 ----> 後手は発明/戦争準備




後手は、序盤〜中盤において、常に先手とかぶらない戦略をとることで、後手のままでも戦い続けることが可能になります。
お互いの狙いをずらすことで、後手は先手とほぼ対等に戦うことができるはずです。その上で、後手はハンデのチップを先手に使うタイミングを伺いましょう。

後手にとって要になる特殊職業カードについては、
次の機会に書こうと考えています。