Hikidashi Trick

Hikidashi Trick(ヒキダシトリック)の活動や作品について、少しずつ記録していこうと考えています。主にボードゲームを制作しております。

「GUILD STACK -Medieval Europe-」の4つのコツ

今回は、「GUILD STACK -Medieval Europe-」を、
より戦略的に楽しむためのコツを紹介したいと思います。

 

基本的な内容ですが、自分自身でコツを見つけ出したいという方は、
読まない方がいいかもしれません。
なお、ギルドスタックのルールをある程度把握していないと、
内容が分からない部分があると思いますが、その点はご了承ください。

 

なぜこうした内容を書こうと思ったかというと、
「GUILD STACK -Medieval Europe-」というゲーマーズゲームを遊ぶ際に、
このゲームの面白さに入りこめた人と、そうでない人がいたからです。
なぜこうした差が生まれるか考えた時に、このゲームの戦略をどうたてていくかが
イメージできないからだと感じました。


少しでも多くの人に面白さの雰囲気をつかんでもらうため、

戦略をくみたてるためのコツを、4つに分けて書きたいと思います。



コツ1:「相手のゲーム進行を利用する」

このゲームの特徴は、
「自分の番で好きな施設を、コストを支払うことなく建設できるが、
その時に、自分を含め相手の雇用する職業の力が引き出されてしまう場合がある。」
という点です。

この特徴を戦略として置き換えて解釈すると、
「いかに自分が雇用する職業の力を、相手の施設建設によって引き出させるか。」
という作戦が導きだせます。
そして、これがこのゲームを有利に進める一番重要なコツといってもいいでしょう。

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ゲームを有利に進めるために、自分ですべて組み立てるのではなく、
「相手のゲーム進行を利用する」という点を戦略としてイメージできると、
このゲームの面白さに入り込めると思います。

つまり「棚からぼたもち」状況をたくさんつくれるかが、重要になります。
これはプレイヤーが「みえざる力」になるという、このゲームのテーマにも関係しています。


 



コツ2:「雇用コストが同色施設x3の職業カードを雇用する」

職業カードには、同じ色の施設を3つ建設することで雇用できるものが5種類あります。
これらのカードは、勝利点を獲得しながら、
ゲームを有利に進めるサポートも同時に行えうため、非常に強力です。

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しかし、雇用するために手間がかかります。
手間がかかるのに、他のプレイヤーに雇用されてしまうと、
目も当てられません。
確実に雇用するためには、他のプレイヤーと雇用したいカードが
かぶらないように注意するか、発明チップをうまく駆使して、
先に雇用してしまいましょう。

また、このコツが発揮されるのは、ゲームの序盤です。

例えばゲームの序盤、SやWのプレイヤーは手番が遅いため、
雇用したい低コストの職業カードを獲得できません。
(手番のはやい、NやEのプレイヤーに先に雇用されてしまうからです。)

しかし、これは一方で
「雇用コストが同色施設x3の職業カードを、もっともはやく雇用するチャンス」
でもあるわけです。

なぜなら、ゲーム開始後の2回の手番で、
自分の土地ボード1枚に、同色施設を2つ建設しておくと、
だれよりもはやく、高コストの職業を雇用できる準備が整うからです。(下図参照)

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手番のはやい、NやEのプレイヤーは、低コストのカードを複数雇用できる代わりに、
施設が分散し、高コストの職業を雇用するために時間がかかります。(下図参照)

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また、同色施設を4つ以上並べることには、

基本的に意味がない場合が多いので、他の土地に分散させておきましょう。

 





コツ3:「戦争を仕掛けられた状況を、戦略に取り入れる」

戦争チップを配置されてしまうと、
それまでに建設した施設が機能停止してしまい、
いきなり劣勢になってしまいます。

しかし、戦争を仕掛けられることではじめて雇用できる
戦争・職業カードを雇用できるチャンスにもなります。
これらのカードは、非常に強力なので、
「あえて誰よりもはやく戦争を仕掛けられる」というのも、立派な戦略となります。

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SLAVEをのぞく、戦争・職業カードは
雇用コストに「機能している施設」が2つ必要です。
すぐに戦争・職業カードを雇用できるように、
戦争を仕掛けられたらできるだけはやく、
戦争チップのあとに施設を1つ建設しておきましょう。

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戦争チップを配置されて、そのまま放置していると、
せっかく強力な戦争・職業カードを雇用できるチャンスで、
雇用コストが足りないという事態になってしまいます。
そうなると、より劣勢にたたされてしまうので、
ピンチをチャンスに変える対策をしておきましょう。




コツ4:「自分専用の特殊職業カードを有効に使う」

裏面が城の柄になっている、特殊職業カードというものが5種類あります。
これらは自分専用の職業カードで雇用も自分しかできません。
雇用コストは5種類とも、施設(どの色でもよい)x4。
能力はそれぞれ特徴的で、強力なものばかりです。

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ゲーム開始時にランダムで1枚ずつ配布されるこのカードですが、
実はこの時配布されたカードで、このゲームにおける戦略を固めていくことができます。
つまり、「自分専用の特殊職業カードを有効に使う」ことができる戦略を
ゲーム開始と同時にたてることができ、
それに伴って施設建設や職業雇用を行っていきます。

特殊職業カードと組み合わせることができる戦略は、
大きく分けて以下の5種類があります。

・土地開拓戦法
・軍事研究戦法
・施設防壁戦法
・大都市戦法
・反乱戦法

この内容については、また次の機会に書きたいと思います。

 

これらの4つのコツをもとに、ゲームを進行していくと、

また戦略的要素の強いGUILD STACKが楽しめると思います。