Hikidashi Trick

Hikidashi Trick(ヒキダシトリック)の活動や作品について、少しずつ記録していこうと考えています。主にボードゲームを制作しております。

「GUILD STACK -Medieval Europe-」、戦争を仕掛けられたときの対処法。

今回は、「GUILD STACK -Medieval Europe-」において、
「戦争」を仕掛けられたときの対処法について書きたいと思います。

「戦争」を仕掛けられた時に、その状況に合わせた対処ができないと、ゲームの対処が遅れ、どんどん差が開いてしまう場合があります。
しかし、戦争を仕掛けられたときこそがチャンスであることを、あらかじめ認識していると、ゲームの展開は大きく変わります。

今回は、5つのポイントに分けて、戦争を仕掛けられてからどう行動するべきか書いていきます。



ポイント1 ゲーム序盤に、戦争を仕掛けられるのは大きなチャンス

ゲーム序盤に、誰もよりもはやく戦争を仕掛けられるのは、大きなチャンスとなります。
なぜなら戦争を仕掛けられることではじめて雇用できる戦争・職業カードを、誰よりも早く雇用できる可能性があるからです。

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戦争・職業カードは強力なカードが多いので、劣勢な状況から追い上げることができます。しかし、雇用するためには以下のポイントをおさえておきましょう。

「戦争を仕掛けられた直後に、施設を建てる。」

もし戦争をしかけられた場合、
できるだけはやく、その後に施設を建設しましょう。
建設しておきたい施設は、戦争・職業カードの雇用コストに指定のある
「城塞」「都市」「工房」あたりになります。

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戦争チップを配置されたまま放置していると、強力な戦争・職業カードを雇用できるせっかくのチャンスで、雇用コストが足りないという事態になってしまいます。
ピンチをチャンスに変える対策をしておきましょう。

 

ポイント2 戦争を仕掛けられることを、あえて狙う

そもそもこのゲームでは、ゲーム開始時から
いかに誰よりもはやく戦争を仕掛けられるかという計画が、
戦争に対する最大の対処法になります。
その理由は、ポイント1の内容になります。

戦争を仕掛けられるための囮として、
雇用コストが同色施設x3の職業カードがあげられます。

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中でも、得点源になるARCHITECTや、戦争チップを取り除く力を持つKNIGHTは、戦争を仕掛けられる囮として役に立ちます。

うまく戦争をしかけられたら、ポイント1にならい戦争・職業カードを雇用するために、
「城塞」「都市」「工房」あたりを建設します。

戦争・職業カードを雇用して、さらに戦争を仕掛けられた場合は、1つの土地に戦争チップが2枚配置となるので、REVOLUTIONARYを雇用を目指しましょう。

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大逆転が狙える職業カードです。



ポイント3 「引っ越し」による対処法

ゲーム中盤には、戦争によって強力な職業カードが「休業」してしまう事態が発生してきます。
その時に、ポイント1や2の対処をしながら、「引っ越し」と組み合わせることが重要になる場合があります。f:id:hikidashitrick:20131111015012j:plain

「引っ越し」とは、自分の手番で可能ならば何度でもできる特殊なACTIONです。
(引っ越し:自分の土地ボードに雇用している職業カードを、雇用コストを満たす別の自分の土地ボードに移動することができます。)

雇用コストの高い職業カードが、戦争を仕掛けられて「休業」になった場合、
その土地に施設を建て直して「復業」するというのは、手間がかかりすぎるため、避けた方がいいでしょう。

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別の土地で雇用コストを満たせるだけの施設が建設できそうであれば、そこへ「引っ越し」を行うために、解雇しないでおくという手があります。
しかし、ポイント1と2の対処は行っておき、戦争・職業カードが雇用できる状況になれば、そちらを優先することが有効になることが多いのも事実です。

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とりあえず雇用コストの低い職業カードを、戦争を配置された土地に「雇用」、もしくは「引っ越し」しておくと、無駄がなく、かつポイント1と2の対処を同時に行えます。

「引っ越し」は、これから説明させていただくポイント4でも活用でき、あらゆる状況を打破するために、有効なACTIONです。



ポイント4 MERCHANT / OFFICIALと土地拡張を活用した対処法

ゲーム中盤から終盤にかけて、土地ボードに複数の戦争チップが配置されるようになります。(特に、ポイント3の「引っ越し」を行う場合。)
そうした状況に陥るまでに、土地ボードを1枚でも拡張しておくといいでしょう。

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さらにMERCHANT / OFFICIALといった、追加施設建設が可能な職業カードを雇用していると、ポイント3の「引っ越し」と組み合わせることで、戦争が仕掛けられない土地、いわば聖域を生み出すことができます。


なぜなら、戦争チップにおける以下のルールを活用するためです。

プレイヤー1人に対して配置できる戦争チップの数には上限がありません。
しかし、戦争チップを配置できる土地ボードは、プレイヤー1人に対して最大3枚までです。
つまり、すでに自分の土地ボード3枚に戦争が仕掛けられていた場合、
4枚目以降の土地ボードが、戦争をしかけられることはないため、聖域と化します。
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複数の強力な職業カードを、「引っ越し」で戦争から逃がしている内に、3枚の土地ボードに戦争が仕掛けられる場合があります。
その状況で、4枚目の土地ボードに引っ越した職業カードは、誰にも邪魔されずに力を引き出し続けることができるでしょう。

しかし強力な職業カードは雇用コストが高く、なかなか「引っ越し」できないというのが現実です。そんな時に助けになってくれるのが、MERCHANT / OFFICIALといった職業カードの、追加施設建設の力です。
繰り返しになりますが、この対処法の場合、土地ボードを1枚拡張しておくことも忘れずに。



ポイント5 「休戦」とSLAVE

戦争チップを取り除くことができる「休戦」という力を持った職業は、全部で5種類(枚数にすると6枚)あります。

しかし雇用しやすいのは、SLAVEとSTRATEGISTで、あとのカードは雇用コストが高いため、その職業カードのいる土地が戦争を仕掛けるべき場所として狙われます。

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「休戦」という力を持った、SLAVEとSTRATEGISTをのぞく上図のカードは、
ポイント2における囮として使いながら、
ポイント3の引っ越しで逃げるなどし、
ポイント4の聖域作りに活用しましょう。

SLAVEとSTRATEGISTは雇用しやすく、戦争チップを簡単に取り除くことができます。
特にSLAVEは、能力発動条件もどの施設建設でも誘発するので強力です。この力は、自分の直前のプレイヤーによる施設建設で引き出すことをお勧めします。

f:id:hikidashitrick:20131111015509j:plainSLAVEが配置された土地ボードの戦争チップを、SLAVEの能力で取り外すことができます。(その土地ボードに戦争チップがなくなると、その後SLAVEは休業します。)



まとめ

この5つのポイントを理解するために大切なのは、
戦争は仕掛けられてしまうものではなく、
あえて仕掛けさせるものとして捉えるということです。

ぜひ、相手プレイヤーの攻撃を活用して、戦略の一部に取り入れてみてください。